「百錬の覇王と聖約の戦乙女4 (HJ文庫) / 鷹山誠一」の感想

勇斗は現代へ帰るための方法を探して美月の元に帰るために奮闘する。

そんな中で、《狼》の将来的なことを考えて、さまざまな改革に着手していく。

元々は元の場所に、帰ることを諦めないで行動をしていたから仕方がないことではある。

若頭のヨルゲンの思惑が絡んだ慰安に訪れた温泉地で、フェリシアやジークルーネたちの「引き止め美人局作戦」が面白い。

みんな勇斗に敬慕しているから争奪戦が白熱しており、戦場とは違った仲睦まじさを感じられて、ほのぼのとするほど微笑ましい。

敬慕しているから褒められたりすると喜ぶ姿は微笑ましいところ。

ジークルーネは忠犬なために、他のみんなよりも顕著に表現するから可愛らしい。

ただ、そんなジークルーネをからかうフェリシアとの関係は仲睦まじさを感じる。

クリスティーナは姉であるアルベルティーナを、イジり倒さなければ気が済まないのかと思うほどで、困ったところはあるけど情報収集では役に立つから困り者ではある。

ただ、姉妹仲がある意味でいい感じで微笑ましい。

遊牧氏族《豹》との戦闘ではやり難いところがあっても、戦略と戦術で圧倒していくが、ある隙が生じることで窮地に立たされる。

ただ、この戦いで勇斗はまた少し成長し、今後どんな展開になっていくのかが楽しみです。